
神話から続くオリーブオイルの時代背景
◇古代エジプトに伝わる太陽神ラーとオリーブオイル
オリーブは油にする食用の他に、オリーブをドロドロにつぶして軟膏としても重要な役割がありました。その軟膏はヤケドや皮膚の炎症などの鎮痛作用があるとされ、宗教的な意味をもつ聖なる存在として、紀元前12世紀の「パピルス文書」(エジプト)にもオリーブに関する最初の記述として注目を浴びました。そこには、古代エジプト王が太陽神ラーに『これらオリーブの樹から純粋なオリーブ油を搾り、あなた様の神殿の灯火を燃やし続けることができます』と記されています。
◇ヨーロッパルートのオリーブオイル神話
オリーブの歴史で一般的に言われているのが、ペルシャ中部から広がり、エジプトから地中海沿岸に伝わったアフリカルートとギリシアからローマ帝国へ渡ったヨーロッパルートがあるとされます。
ギリシア神話の中で、女神アテナが食と薬になるオリーブを作り、ゼウスに捧げてギリシアにあるアッテカ(ギリシャ南東部の半島)を手に入れたオリーブに関する有名なお話があります。
『女神アテナは、アテネの人々の守護神となって彼女のオリーブの木はアクロポリスの丘に植えた』とパルテノン神殿にも刻み込まれ記しています。この他にも「旧約聖書」に書かれているノアの方舟は有名なお話ですね。
◇オリーブオイルと諺(ことわざ)
日本では、「米を数えて炊く」のように日本食に深く関わる米や味噌を使用した多くの諺があります。
オリーブオイルが食文化に根づく国々でも似たような諺があります。
例えば、サラダにオリーブオイルが定番のイタリアには、
「Olio, aceto pepe e sale, sarebbe buono uno stivale.
(オイル、酢、胡椒に塩さえあれば、ブーツだっておいしくなる)」と
素敵な言葉があります。
このサラダの作り方は、昔から今も変わらない人々のサラダの美味しい食べ方のベースとなっています。その他のことわざで「毎朝スプーン1杯のオリーブオイルが健康を作る」と昔から言われていましたが、オリーブオイルの健康が世界にも認められ広まったのは、1970年頃の世界の長寿を調べていたアメリカのアンリ・キース博士のおかげだと考えられています。
◇オリーブオイルの時代の流れ
古代エジプト文明やギリシア神話などに登場するオリーブは、昔から人々の生活に密接にかかわり21世紀になった今も変わらず愛されてきました。1990年代から日本の家庭でも使われるようになり、健康なオイルの一つとして再度見直されてきました。ワインに注目されたポリフェノールやココナッツ油のオメガ3と同様に、オリーブオイルの主成分オレイン酸も健康のために摂った方が良い食材で紹介されています。情報化社会で色んな情報やデータ解析などすすむ現代でも諺の「毎朝スプーン1杯のオリーブオイルが健康を作る」が正しいと言われるのは、多くの先人たちの実体験が築いた証ではないでしょうか。
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